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ハナ象

Author:ハナ象
雰囲気だけでぶっとばす
なんちゃって短歌詠みですが
でも、とても短歌が好きです。
題詠100首blogに参加しています。

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2006/03/05 (Sun) フリーズドライ
いままでにあなたがくれたどの言葉より本当だったさよなら

捨てられた貝殻のようにひび割れて海を見ている君と見ている

モーテルの窓の向こうでサイレンの音が聞こえるわたしはここよ

前戯なんていらない早く1秒でもはやくあたしのなかに入って

冷え切った2月のからだ抱かれてふたりは同じ体温になる

白い白い飛礫あなたは果てながら私のために降る雪になる

たらたらと床の下着や靴下や罪を身につけどこへ帰ろう

深爪をしそうな夜のもの思い人妻であるという歯止めなど

いま なにか チクリと どこか 刺されたとそんな程度の恋でいましょう

この先はカーブが続く泣き顔はあげない少し窓開けていい?

逢いたいと願うことさえ罪になるふたりにどんどん長くなる夜

真夜中の携帯電話に祈ってる声だけでいい抱きしめに来て

焦げすぎたトースト今日の約束は破ったほうがいい気がしてる

玉葱のついでに指も切りました突然電話しちゃ駄目ですか

こんにちは、わたしの中には今もまだ君の死体が埋めてあります

殺してはもらえませんか?息をすることすら君を傷つけるなら

本当のことしか言えなくなるような訊き方をした私がわるい

普通ってどうだったっけ?ぐしゃぐしゃのシーツに丸め蹴落とす倫理

ふるふると乳房を揺らす君の手にゆだねて今はゼリィでいよう

割り箸を不器用に割るあのひとにわたしの膝はひらかれていく

朝からね晴れたからってご機嫌はなおらない君の手柄でもない

まぁるくて甘くて果汁が溢れてておいしい桃をあたし持ってた

言い訳を聞くのは嫌い泣きかけた男の口に乳房放りこむ

あのひとをあめでぬらしてわらってるあたしのうえにおちてこいそら

下校する女子高生のふとももよあたし凄いのしてきたんだよ

避妊など必要がないセックスはなんとつまらぬものなのでしょう

そのトマト、ひと山、それからその林檎ところでオジサンわたしと寝ない?

鼻息が荒いようです2時間を過ごしてそれが印象でした

要らないと言えない呪縛がとけません母さんあなたは永遠ですか

煮えたぎるお鍋で茹でてみたいのは素麺だけではないんだよ君

こんな日にもやしのひげ根取ってると流れで自殺しちゃいそーです

淋しくて淋しくて淋しすぎるから ひとりになりたい夜もあるんだ

永遠に空車のままで流れてくタクシー絶対乗せてあげない

風邪薬酔い止め解熱鎮痛剤あつめて両手いっぱいの希望

何気ない一言でしょうが私には直径3㎜ほどの台風

腐るほどあった未来を腐らせてささくれた手でゴミの日を待つ

許されることがあるのは私ではなくて私の罪だけだろう

潮騒を黙らせるキスもうわたし夫も親も子も要らないよ

抱きしめることの万能 永遠は今、一瞬この手の中にある

私にはただ1本の木のようにあなたが立っていてありがとう


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